[私はいつだって特別だった。具合が悪くて動けなくても、夢のなかでは自由だったし、鏡のなかでは何だって『見る』事ができた。オズ兄の探し物を見つけたり、次に村の外から帰ってくるのは誰か当てたり、勘のいい子供だったと思う。怖い影を見て気を失うこともあったけれど――きらめく水鏡を覗くときは素敵なモノだけに触れられたから、小川やお風呂はだいすきな癒しの場所で]