[ ちら、とアデルを一度だけ振りかえった。 神の子。聖女よりも一段上の神の僕。 ][ そして、 聖将軍に手を引かれて、魔物の城へ呑まれていく。 足元が時々まろびかけるのは、慣れぬ靴のせい。 恐れではない。 ] どこへ。[ 結界を張った後の流れは聞いていない。 恐らく、打ち合わせたとしても、 その通りに行くことの方が少ないからだろう。 魔物にも、主教や首座のような者はいるのだろうか。 ]