― 龍峡の村 ―
[それから、旅支度を整えたり諸々の訓練や講義を受けるのに数日を費やして。
半妖の少年は故郷の里を旅立つこととなった。
風龍峡の入り口付近に出入りの多い村があるから、人間の動向を探るならそこに向かってみるのもいいだろうと助言を受ける。
実際に彼らと関わりを持つかは、ロヴィンの意志に委ねる、とも]
[かくて、天沙河の支流の一つを下り回り込むようにして、半妖は件の村へと辿り着いたのだった]
……ここ、が。
[折しも村は、丁度賑わいを取り戻した頃合いで>>9。
予想外に二本脚のヒトの姿を見た少年は、村の入り口でしばし立ち尽くす*]