―0日目・AM11:00・エントランス―
……ご想像にお任せする。
[提出した書類の代わりに資料や個室の鍵を受け取る。合宿というからにはタイムスケジュールくらいは用意されているだろうと流し見つつ、必要そうな部屋の位置を即座に頭に叩き込む最中、続いた言葉>>17に手を止めて粛と頷いた]
そうだな。
この合宿だけじゃない、これから同じ学び舎で机を並べることになるんだ。
家だのなんだのの話は忘れてくれると俺としても有難い。……そういう話題をとっかかりにするしかない不器用が言えた義理じゃあないが。
[気の利かない自分への苦笑をひとつ。兄の友達という色眼鏡を外して、まっすぐ相手を見て笑った]
改めてよろしく、トール。
……俺もあなたと仲良くしたいと思っているよ。