― メイン・サロン ―
[ 慌ただしくメイン・サロンに走り込む
ヴィクトリアの後を駆けて、
その場へ辿りつけば果たしてそこには
カレルの姿が――あったから。>>9 ]
……………………はぁ。
[ 小さく小さくため息を吐いた。
どうやら学者の懸念は杞憂に終わったらしい。
……勿論、ヴィクトリアの心配も。当然。 ]
[ カレルが彼女と話をするようならば、
送ってきたんだと、適当に手のひらで
示してみせたら、ひらっと手を振って ]
あとは二人でゆっくりやり給え。
なんだ、心配して損をしたじゃないか。
[ 満面の笑みを顔に上らせたままで、
特に引き止められないようであればその場を去ろうとする。* ]