[後方からは通常の機関砲の類や、火薬、弾薬などが何隊かに分かれて運搬されている。
以前の補給路襲撃による悲劇を繰り返さぬよう、各隊はある程度の間隔を置いて、引火による延焼を抑える対策がなされていた。
一隊が攻撃されようと、連鎖的に爆発が起こらないようにとの仕組みだ。]
(………カーク・バッカー)
[以前の襲撃、補給路。
その言葉には彼の顔が過ぎらざるを得なかったが、かるく首を振って息をつく。
……結局遺体収容時期の関係で行き違い、彼の遺体を確認することはできていない。
本当に彼が死んだのかすら、未だ、実感が沸かなかった]