[そういえばフェリクスが結婚した時、祝いにも行かなかったなと思い出した。
ちょうど遠方に演習に出かけていた時だから、物理的に行けなかったというのもあるが、近くにいたとしても行っていたかどうかは怪しい。
代わりに、演習先で拾った木の枝で百舌鳥のつがいを彫って贈った。
ナイフでは物足りなくて自作の道具まで作って彫ったものだから、そこそこの出来栄えだったと自負している。
残されたフェリクスの伴侶はどうなるのだろうか。
できる限りの援助ができるよう手を回しておきたい。
それと今度は、百舌鳥のつがいに雛も加えて彫ってみようか。
思考はとりとめなく流れて散る。*]