[あれは――…。
だが、遠い昔の記憶だ。思い違いかもしれない…。
今は、まだ、そう思いたいだけではなくて?
けれど、自分以外にも知るかもしれない誰かに…>>4:335
例えば、最も仲のよかった くせっ毛の少女には
彼女が望むようなら、
すぐにではなくとも、後で確認してみようか。
或いは他に望む人がいれば。
まだ、ディークの死のショック状態にある思考は、
そんな風に、ぼやけたように、ぼんやりとしていて。
その彼女が、虚ろな瞳でノーラを探していることも>>4:340
裡に響く狂ったような時計の音も>>2:277>>4:338
大切な仲間への、秘めた決意も>>4:203、
危うい皮一枚の願い>>4:406が壊れたら
どうなってしまうかも……今は知る由もなく。 ]