人狼物語−薔薇の下国

455 婚約者の手紙


主計官 ラートリー

[そわそわと、書斎で行ったり来たりを繰り返していると、
郵便屋の声掛けが遠く聞こえ、思わず部屋を飛び出した。]

……っと

[召使が不思議そうな眼差しを向けるので、
少々気恥ずかしく、立ち止まり、こほんとわざとらしい咳払い。]

……その、私宛の手紙は、来ているだろうか?

[数通の封書を手にした召使は微笑んで、それらを手渡す。
緊張の面持ちで、差出人の名を見つめ]

―――、あった。

[もしかしたら愛想を尽かされてしまったかと
そんな不安まであったのだ。

婚約者の名を軽く指先でなぞり、
その後は書斎に引きこもることにした。]

(17) 2016/11/09(Wed) 01:15:03

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