[「誰か来てくれ」というカークの声に、エレと顔を見合わせる。
切羽詰まった声色に、ただならぬものを感じて。
ざっと血の気が引く。
"マリエッタ" "倒れてた" "コールド・スリープルーム"
連想させるのは『人狼』だったから。
しかし、続く「一刻を争う状態」という言葉に、はっとした。
(生きている!!)
手を貸すと口を開くより前に、ダーフィトが手伝いを申し入れる。
もう少し人数がいるようならば、エレをノトカーに任せて、手を貸しただろう。
そうでなければ、Nルームに向かう彼らを見送り、エレとノトカーに付き添っただろう。**]