[自分が何を言うでもなく、白い光を湛える渦の前で アイルリートもベルティルデも待機を済ませ、 各々の相方や仲間とに激励を交わしているようだ。] ………それでは、 大地のアイルリート。流水のベルティルデ。 どうか、武運を。[火炎と疾風の勇者を根に送った時と同様に、 精密なタイミングを測り、『路』を繋いだ。 彼らが光の中に消えてゆくのを見送り、 その背が完全に小さくなれば――― 言霊石は光を失い、入り口は閉じられる。*]