どういう事も何も、君の本質に問い掛ければ分かるよ。[怪訝な様に苦笑。されどそう返すしか、答えは今の所無かった。教会の扉を閉めれば冷え切った室内に頭をかく。いつもであれば神父が暖炉に火を灯し、室内の蝋燭へ火種を運んでいるのだが。]…僕は、医者だけど医者じゃない。医者は仮の姿なんだ。[冷たい石の天井を見上げる。されば、弱々しく笑ったか。ああ…らしくない。何故こうも悲観的になる?」