[翌日の晩…彼は息を切らしてある部屋に向かっていた。昨日、逃げ出してしまったあの部屋に。]……はぁ、はぁ…っ[扉の前で足が止まる。昨日は声を掛けられて逃げてしまった。2度目はもう言い訳できない。ここへ来て何をしようというのか?自分でもわからないまま、足だけが勝手にこの部屋へ向かっていた。]…オレは何してるんだオレはオレの仕事をしよう何も考えたくない[扉には手を掛けず、踵を返しまた逃げるように部屋を後にした]