……俺は。彼女を疑ってる。
それでもサシャが人狼でさえないのなら、
ただ生きていてほしいのですよ。
アルビンさんが俺の結果を偽っていない以上、彼女が本物でも人狼には彼らの真偽はついていない。
あの子がどんなに傷ついたとしても
シメオンさんが人間だった時に生き残る可能性をあげたかった。
あれがサシャのメモなら、利用出来ると思った。
[お兄様は随分気が立っておいでのようだ。
人間としての建前を淡々と述べる。――それに最後に見るならサシャの顔が良かった。自分か彼女、どちらが死ぬにせよ]
血筋……。
[思いもよらない答えに、一瞬素の戸惑いと焦りが滲む。
そんな理由だとアルビンの不利は否めない]