[ やがては、潔く決意を表した上、言祝ぎを告げる王子に目を細め ]貴方達の行く末を、私も楽しみにしているよ。[ 馬上に凛と頭を上げる、その背を押すように、桜香の風が吹き抜け、魔人を乗せた大鹿は音も無く森の梢の中へと溶け消えた。 ]**