[それから赤目は別方を向く。少し離れた場所にあるのは、遺体から切り離された腕。その片方を躊躇いなく拾った。床や壁に散る血痕は乾いていても、傷口から垂れる血は未だ健在で]あれ……[けれど墓守の意識は衣服が汚れることよりも、その指先に向いて]