……神代の英雄が、これを……?[何気に初めて聞く話だった。ともあれ、剣を抜いて、その柄にあしらわれた精霊石をもう一つの窪みにあてがう。ふわり、と碧い光が舞い散り、先に散った黒の光と合わさって。直後に、精霊石がひとりでに窪みから外れ――重い音を立てながら、門が開き始めたのだが]