― 少し前・仕立て屋 ―
[紅茶とパイを頂きながらの、エルナとの会話>>8>>9。
彼女の仕事への姿勢やら、意匠や刺繍へのこだわりを聞けば、感心しつつふんふんと頷いている。
エルナの内心はわからないから、努力を目に見える形にしている彼女はすごいという素直な反応だった]
[話の流れでこちらの気に入った本を訊かれれば、夢診断やら幻想風景やら、どことなく心の内から空想を引き出す術を探しているようなラインナップが返ってくるだろう。
そこで今日は何も借りなかったのかと問われ>>10]
あっ、……そうなんです、うっかりしててー。
ま、また改めて借りに行けばいいことですし?
[そこだけ何処か焦ったような笑みとともに答えたのだった]