[娘らしくなったとディルドレさんに言われ、わたしはうやうやしく頭を下げたのでした。>>0:224]
ディルドレおばさまにほめていただけて、うれしいです。
小さい頃だって、ほんとはおしゃべりしたくてたまらなかったけれど
あんまり馬鹿で、言葉を知らなかっただけなんです。
今は読書をしている方が楽しいのですからね。
もう、野山を駆け回る体力なんか、すっかりありませんもの。ほんとうよ。
[笑みを殺しきれぬディルドレさんに、こちらは苦笑を返します。
幼い頃のわたしときたら、思い返して呆れるほどに野猿みたいだったのですから。]