―0日目・AM11:00・エントランス―
ヴェル、ヴェルね。オッケー。
呼びやすくて助かるよ。
あとクリスの野郎、俺のこと一体何て説明してたわけ?
[破天荒、気が合った、敵に回したくない。
彼が発する単語の節々>>13に眉根を寄せて呆れたような顔つきをして、自分も同じように受付で用紙に記入をする。
冊子を受け取り小脇に挟んでから、ペンを片手に癖のある字で氏名と必要事項を埋め切ってしまう。
それから、受付の担当者に用紙をくるりと回し提出を]
俺からしたらクリスのがよっぽど敵に回したくないやつなんだけどね。
ま、親善合宿ってことだし……家のことは一旦忘れて。
緩く楽しーく過ごせりゃいいな、お互い。
[重いカバンをここまで運んできた疲れと凝りが溜まった首をこきりと軽く鳴らして、相手を一瞥。
緩く口角を上げて人好きのずる笑みを湛えた]