[古びたステンドグラス、軋んだ年季の入った窓枠
十数年前も、どっかの坊ちゃんから
”田舎臭い>>11”と称されたこの村のぼろい教会は
今日も1人の修道女によって、
朝から清掃されているのであろう>>12
馴染みの郵便屋が、シスターの名を呼ぶ声と
ぱたぱた、と教会外へと歩く足の音
自分はお天道さまが昇った頃に
漸く、もそもそと起き始めるのであった]
あ゛ー……くっそ眠ぃ
[ぼりぼり、腹を掻きながら教会の奥にある1室から起きだすと
神父服に着替えて裏口より外へと出る
教会の裏口にある井戸から酌んだ湧き水は、まだ冷たい
顔を洗った後に表の方をこっそり見れば
どうも、修道女に手紙が来た模様で>>13]