[ダーフィトの仕事は昼夜問わず不定期だ。
航海士という立場がそうさせるのもあるし、
自身で好んでそうしている節もある。
今日、データの更新>>2という
面倒な予定が入っていたにも関わらず
夜勤を入れたのは単に"働きたい気分だったから"。
気難しいと噂される上司にすら変人と称される。
つまるところ、ダーフィトとはそういう男だった。]
他の人が働いてるのを見ながら惰眠を貪る。
これって実際最高の快楽だと思うんだわ。どーよ?
[へらへらと笑いながら
通りすがりの同僚に話しかけて嫌な顔をされた。
が、気にしない。返事に期待はしていないからだ。
コールドスリープルームにも格納庫にも興味はない。
ダーフィトにあるのは睡眠とベッドへの欲。
極限まで睡眠時間を削るのは、もう嗜好と言ってもいい。
何故ならその方が良質の睡眠を取れる(気がする)から。]