ああ、やはりそうでしたか。[歩きながら、ちらりと後ろを見た。>>15旅人の、神父に後ろを見せたくないらしい様子に思わずニヤニヤとしてしまう。そして、宿屋が見えて来た頃。] ──え? はい、私は二年前にこの村に来ましたが……。 前にもお立ち寄りになったことがあるのですか? …もしかして案内など無用でしたかね。[最後の言葉は小さい声で呟いて、苦笑い。]