― 2階へと ―[互いの部屋は最短距離。普段なら気配も消すだろうが、殺気すら纏い、自身の血の匂いまでさせる異形の気配に最初に気付いたのは誰か]…………ウゥ。[錆色の狼は低く唸ると鍵を壊そうと手を掛けて、無防備に開いた事に驚いた。だがすぐにそのまま扉を押して中へと入ろうと**]