[カタリナは部屋におらず。食堂にもいなかった。ならばヤコブの部屋にでも行ったのだろうと、足を向ける――果たして。矢張り彼女はそこに居た>>15そして向けられた言葉は冷たく神父には感じられた殺した。ああそうだ俺は彼を”見殺しにした”他の選択肢を、理解していた。根拠を説明し説得だってきっとできたはずだった。だがしなかっただったら。殺したのはきっと俺なのだろう俺は、微笑んで告げた。強くなった彼女にもう庇護を必要としない1人の少女に嘆くことは彼女の前では決してしない]