―薄桃色の花の下―[地へと敷き詰められた花弁をひたり、爪先が踏み締める。魔術が解けたウェルシュの背には虹色の七枚羽が羽虫の如く音を立てていた] 生クリーム、はちみつ、…… 一番あまぁいのは、――精気というものだね。[少しばかり長くなった爪を咬み、レトへ、そしてカサンドラへと、何処か艶を帯びた眼差しを向けた] ねえ、ちょうだい。 僕…、ずっと我慢、してたんだ…。[二人の首筋に向けて指先が伸びていく]