人狼物語−薔薇の下国

320 四月の嘘は君の魔法


副官 ウェルシュ

―薄桃色の花の下―

[地へと敷き詰められた花弁をひたり、爪先が踏み締める。
魔術が解けたウェルシュの背には虹色の七枚羽が
羽虫の如く音を立てていた]

 生クリーム、はちみつ、……
 一番あまぁいのは、――精気というものだね。

[少しばかり長くなった爪を咬み、レトへ、
そしてカサンドラへと、何処か艶を帯びた眼差しを向けた]

 ねえ、ちょうだい。
 僕…、ずっと我慢、してたんだ…。

[二人の首筋に向けて指先が伸びていく]

(16) 2015/04/06(Mon) 19:42:03 (presage)

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