[ 公子の言葉にローランドやタンツェは、どう答えたか。
ユーリエは眠ってしまったのを見ていたから、目が覚めてからもう一度同じ話をするつもりだ。
そしてトールに対しては、最初から聞かせる必要も無い話だと思っていた ]
ともあれ朝までは、充分に休息するといい。ああ、食事も摂らねばな。
[ 彼等に食事の用意を、と、兵に命ずれば、ユーリエとトールの分はどうするか?と、恐る恐るといった調子で問いかけられる ]
ああ、そういえば、ユーリエは眠ってしまっていたな、トールも?そうか...
[ くすと、小さな笑いが零れる。ユーリエを運んでしまったら、自分の役目は終わったと判断して眠ってしまったのだろう、とは、容易に想像がついた ]