[ジムゾンと争いの最中、オットーに手の中のナイフを奪い取られる。
オットーに押し倒されて一度は地面に転がったものの、アルビンは直ぐさま上半身を起こして、オットーを見た。]
お前、何やってんだ・・・
どうして、お前が・・・、パメラを・・・。
[オットーの行動は予想外だった。オットーの握られたナイフの先は、アルビンのがら空きの背中ではなく、死なないでと叫んだひとりの少女へと群れられていた。
オットーがパメラを?彼奴は彼女を好きではなかったのか、感情の種類は違うとは言え自身と同じ様にパメラを――。
そうでなくとも、臆病で優しい彼に人を殺せる筈がないとアルビンは測り間違えていた。
オットーの心中を知る由もない。パメラが泣いている事を知っていて、更に自分が死ねば悲しんでしまうと分かっていても、それでもアルビンは彼女を護りたかったのだから。]