―― 第2エリア・医務室前 ――
[医務室への道中、誰かと言葉を交わすことはあっただろうか。
やがて、切迫した呼び声が響けば]
マリエッタ…?
[過ったのは、先程議論の中程にサロンを出て行ったその後ろ姿。
瞬時に状況が頭を巡れば、彼を人狼として疑ってもいたその思考が咄嗟にかき回され、動揺するが――…
『一刻を争う状態』という言葉に、ざっと思考がかき乱される。
咄嗟に手を貸そうと口を開きかけるが、一刻を争う担架を運ぶなら、自分は逆に邪魔になるのではと]
怪我人の付添に残る。
[カークに手を貸すダーフィトに、手短に告げ、N室に向かう彼らの後姿を見送った]*