―2日目・AM9:30・第五訓練場―
大切でも何でもないただの道具だからこそ、ここに居るのですよ。
[思わず出た言葉に自分はやってしまったと天を仰いだ。
彼の言葉>>15はどれも目を背け、見なかったことを掘り返し露わにされてる気分だった。
両親を亡き者にだって考えたさ。
だが、私は出来なかった。
両親の言いなりになる事を、道具として捨てられることを選んだ時点で何もないのだから。]
…貴方が聞きたかった答えは聞けましたか。
[もう微笑む気にもなれず、投げやりのように相手に問いかけた。
あわよくば、私への興味を失えばいいと願って。]