[ 正体不明の魔人に対し、飽くまで端然として、しかし、気圧される事なく真っ直ぐに視線を向ける亡国の王子の姿は、正に、貴種と呼ぶに相応しい。>>9その主人の姿こそ誇りと、見つめる従者の瞳にも、迷いなく道を定めた者でこその清廉なる強さが宿る。>>13 ]さて、貴方達には、血を捧げよ、と、聞こえたのかい?[ 二人の姿を眺めながら、神魔は贄を求めるのか?という問いには、そんな風に投げ返す。 ]