[個別領域に戻ったか、闘いの舞台へと続く道中か。
支度をすると言った通り、竜の身に纏う着物が翠に揺らぐ。
蜃気楼のように重なったシルエットが形を持って、数瞬の間にはっきりとした輪郭をもったのは身体の線がはっきりと見える洋装。
最初からこの衣装であったなら、男に要らぬ怒りを抱かずにも済んだかもしれないが]
この格好はあまり慣れぬ故、出来ればしとうないのじゃが。
見苦しい恰好を見せる訳にはいかぬでのぅ。
[着物と違い、はだけたり着崩れたりする心配が少ない恰好の方が人身であっても存分に戦えるから、という理由]