[魔王の外套は、足元まですっぽりと私を包む。走れるだろうかと思ったものの、それよりもまず身体に力が入らない。精霊の力を借りようにも、爆風に消し飛ばされた影響か私を支えるも無理そうだ。どうしたものか、と悩んだところで>>11差し伸べられた手と声があり]ローゼライト。もう、大丈夫なんですか?[力を使い過ぎた、という声を聞いた後、彼を確かめる余裕も無かった。魔獣と魔王の魔力を得られて姿を戻せたのだとまで、此処では教えられないかもしれないが]