[ 既に適切な処置、対応をディークは済ませていた>>12。
消火もほぼ済んだ頃だろうか。]
火薬に引火したのか?
だがどうしてこんなことに……。
……もしかして……。
[ 眼鏡を掛けた男──ベネディクトの姿が思い浮かぶ。
人狼と断定したハーランと戦おうと武器を取りに行くのは
何ら可笑しい行動では無い。]
[ 何か手掛かりが残っていないかと、素手のまま煤を漁る。
この爆発ですべて消し炭になったとは認めたく無くて。
皮肉にも、再び人が死んだのだろうと魂が告げる
身体はずしりと重く、吐き気も徐々に強くなっていくものの。
暫く手を止めることは無かった。]