― 少し後の話 ―
[ 東屋に隠しておいた小瓶。
その中身は数滴で人を死へ誘う水薬。
調べても死因は特定できず、無味無臭。
眠るように死の国に旅立てると専らの噂。
それを肌身離さず持ち歩くようになって
幾らか時が過ぎた頃のことだったか。 ]
…レグザ参謀総長と
オルブライト外務長官が?
……ことの原因はなんです?
[ 『知り合い』から聞かされた話。
曰く、同じ部屋で同時刻に
命を落としただとか。>>2:270
どうにもことの発端が曖昧なので
深く聞いてはみたけれど、
どうにも要領を得ない答えが返る。 ]