[それは特に今までで最も酷い、横暴な物言いをしていた。強く決した眦で、決して翻す気もなければ拒否も認めないとも雄弁に] 僕は絶対に認めなんてしないからな。 お前が、大地の勇者だなんて、絶対。[大地の魔力を強く内包した、黄色に輝く光の渦がそこには現れていた。大地の精霊の力を強く感じるその渦へと。トオルの姿を振り向きもせず、アイルリートは先に大地の渦へと飛び込んだ。それを視るだろうトオルの足元でぽこりと一体、大地の精霊がその様子をじい、と眺めていた*]