人狼物語−薔薇の下国

549 月下薔薇


墓守 シメオン

[花ひらく深紅の薔薇。
椅子に腰掛け、それを見守るかのような体勢の男の姿。
個室の主の姿があるにも関わらず声を掛けなかったのは、彼の両腕が欠けているのが見えたから。
この状態でどう見ても生きているわけがなかった]

……これは、あの時と同じ……?

[冷静なようでいて僅かに声を震わせつつ、亡骸の傍に近づく。
喰い千切られたかのような傷口にも、身体に走る爪傷にも、既視感があった]

(16) 2021/08/03(Tue) 21:54:48

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