[兄弟が眠っている間、彼に背を向けて手を動かしていた。吐息を耳にして、上半身をひねって振り向く。突き放すように言う彼の顔を、睨んだ。] そなたを斬ることをか? それが試練だというのならば、神魔など頼らぬ。 討ち果たすためにまみえさせたというのなら、 私は神魔をこそ討つ。