[ 親切に教えてくれる彼がまさか
ツッコミを待っていたとは思いもせず。>>1:356
教わった事がないのだから、上手い下手を判断する
基準を持っているわけもなく。
今言われた事が私の知識の全てだ。 ]
おおかみ………
[ ────"おおかみののろい"
先程思い出した貴族の言葉
そしてそれと関係があるといっていた私の勘は
あながち間違っていなかったのだろうか。
彼にとっては冗談だったのかもしれない一言も
私は真に受けてしまう。>>1:356 ]
ぇっ…………
[ 表情を固くして見上げ不安げに彼を見つめる。
最後に言われた"殺せ"という言葉と相まって
背中に冷たいものが走る。
ごくりと唾を飲み込んで声を絞り出す。 ]