『大丈夫、あの子は人間だよ。 私は――占い師だからね。分かるんだ。』[それを聞いた瞬間、目からボロボロ涙が零れ落ちた。ああ、よかった。妹は人狼じゃない。排除すべき忌むべき魔物ではない。]『――』[すっかり安心しきった自分は、そこで妹を疑うのをやめてしまった。目先の甘い事実に縋りつき、その裏にある真実から目を背けてしまった。それはきっと罪。*]