[分からない、何も分からない。どうして部屋に鉄格子が嵌められてるの?恐慌寸前の心を沈めたのは、白い少女の声>>13だった。]ね、ねぇ……フェリお兄様って、『僕』の事?キミは僕の事知ってるの…?[縋るように少女へと手を伸ばし―気付く、固く握りしめられた手の中の蒼い石に。ひょっとしたら何かの手がかりかもしれない、そう思って慌てて落ちないように握り直した。―ちなみに彼の服にはポケットなどと言う物は無い。]