―現軸:集会場/広間―
[新顔が再び現れた頃には、さすがにイェンスだと気づいた。
今と同様サシャと一緒にいる姿を見かけたことがあるからだ>>3、>>4
あの頃は二人とも随分小さかったものだが……
身体が弱かった頃のサシャに対しては過保護だったのは認めよう。
(遊んでいたあの子は誰だい?)なんて聞いていたかもしれない。
今だって…もし浴室から一緒に戻ってきたと知っていたなら
(“おにいちゃん”に一発殴らせろ)くらい言ったかもしれない。
しかしイェンス倉庫方面へ行ったと思っているから>>0:84
それは果たされなかった。
だがそれやこれやのある意味平和な回想は
いかめしい靴音とともにすぐに追いやられた>>#1]
……な!そんな横暴な!!!
[思わず椅子から立ち上がったと同時に
ズボンのポケットから零れ落ちたのは……]