― 月の舞台 ―[見上げた空に生じる揺らめき。次いで響いた音と声に、紫苑色がす、と細められる] さてさて……話には聞いていたが……本当に、唐突な始まり方、だな。[自身の上へと零れてきた光と、告げられた言葉>>4に僅か、口の端が上がる。その表情のまま、傍らの竜を振り返った所に向けられた視線に、ひとつ、瞬いた]