人狼物語−薔薇の下国

497 堕天の服従試験


蒼眼の天使 カレル


[ 自らの足で歩くことすら許されず
 されるがままである事に恥を重ね
 魔物の餌になり散った方が良いと
 耳元で囁かれる声に体が強張る。

 ほんの少しの躊躇いの後、口を開いた。 ]

  加護など、要らない。
  ぼくには、……私には主がおられる。

[ たとえその姿が見えずとも。
 御身の力が及ばぬ地の底だとしても
 加護を拒んだ結果慰み者になろうとも
 名乗ることすら拒む強情は
 捉えられてなお、折れない。 

 それはまだ受肉を果たしていないという
 唯一の救いがあったからだろう。 ]

(16) 2018/03/20(Tue) 23:45:18

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