ま、とりあえず。
このままここでぼーっとしてても仕方ねぇんだけど、あいつらの言いなりになるってのは、やっぱ気に喰わねぇんだよな。
……ってわけで、俺は何とか抜ける方法ねぇか、ちょっと探ってみるわ。
[一番の早道は何となく見えているが、『獣神』の信徒の言いなりになるのはいただけない。
故に、ここで女性と事を構える気はない、という意思を示して]
そんなわけなんて、おねーさん。
できれば、落ち着いた状況で、また今度な。
[どこまでも軽い口調でそう言った後、とんっと地を蹴り近くの建物の屋根へと跳び上がる]