ーー1日目ーー
『よければ、ご一緒しても?』
[朝飯を食べていたら、カスパル中尉に声を掛けられた。危うくバターロールで窒息死しかける]
どうぞ。おはようございます。
早いですね。
[喉の塊はラテで流し込み、常日頃の腹芸の賜物で平静を装った、が。何かは伝わっているかもしれない。
初対面の時よりは、胸の高鳴りが収まっていたものの、それでも、ドキドキするのは続いている]
『先日のビスケット、美味かった。教えてくれてありがとう』
いえいえ。自分もたまたま食べていただけですから。
中尉は、今日から仕事ですか?
え、講義!?…人に教えられるなんて、凄いですね。
[フィオンは基礎訓練と応用訓練の過程を既に終了しているため、基本的には自主練だ。
今日はランニングに筋トレと射撃でもするかな、と。カスパルと会話しながら考えた]