――駐屯地――
[到着した駐屯地では出迎えてくれた下士官に場所の案内をされ、部屋へと荷物を運んでいくと手荷物を奪われる。
手持ち無沙汰のまま、あまり広くはない駐屯地を彷徨うことにした。
指令室に顔を出すのが無難でああるかと最初に顔を出せば、他の新着任の者は集まっていただろうか。
下されたこの場での仕事内容は、前線経験の少ない兵士への防衛と実戦についての指導であり、短い間だが期待しているなどと適当な言葉をかけられる。]
拝命いたしました。
それは本日よりカスパル=ズゥーネ、任務に就かせていただきます。
[敬礼をしてから回れ右をする。
視線を感じ、ちらりと意識を向ければ男性の姿がある>>11
どこかで会った相手だろうかと、疑問に思いながら首を傾げるに留まった。*]