― ユーリエの私室>>14 ―
[ かの権力者のとこへでも行けばいいじゃない
などと思っていない
決して思ってない。]
あなたの願いと望みは
本来、人が生きる中では抽象的かつ永遠にさ迷っても見つけられないものよ
幸運に感謝することね、緑
――では、もうひとつ
湖の不思議な存在と共にするのと
私やあの子のような存在と、遭遇出来るようにあなたに呪いの如きものを掛けるのと
――気紛れな猫のように
人の欲望を深く見つめる
私と共にするのとどれがいい
[最後選んだら殺すぞ、と眼が言っているが。
ユーリエは、選んだ相手の願いには逆らえない存在である*]