クレマンソー大尉、バルサミーナ少佐。 俺、足音を聞いた気がします。全力で駆ければ、俺なら追いつけるかもしれないんで![ガキの頃からしている祖父の手伝いで、体力には自信がある。足も多分それなりに早い。問題は、応急処置で済ませた右足首くらいか。それでもこの現状の面子の中で、体力や脚力が一番使えそうなのは──……俺だろ!][そんな思いで、彼らの反応を待たずに駆け出していた。リエヴルやローレルの後を追う為にセーブしていた速度よりも、ずっと速く!]