人狼物語−薔薇の下国

68 Es2nd― 緋の世界に滲む月 ―


舞踊家 ソマリ

― IF・酒盛りの後で(回想)>>13>>14

[含んだ指を開放したのは、下衣に手を向かせた寸前だったか
弱々しく拒否を訴える青年の聲は此方へ掛かっているが
此方へ向けられたものでは無いように思えた。]

  ん……

[寝台をきしりと鳴らし、破れた布下着ごとをずらす。
緊張に震えていた細い筋肉は緩みを触感で伝える。]

  ううん。大丈夫、 …… 随分、酷く抱かれたんだね

[謝罪には短くそう返し。
刃物や釘で傷つけられた生傷だらけの足に眉を寄せた。

男は王子に暴力を受ける事が少なかった。
それは一重に「芸が達者」である恩恵のため。
青年は啼く事を「芸」と見初められているのだろう。
若い悲鳴は、王子の加虐心を一層煽るから]

(15) 2013/10/10(Thu) 00:21:25 (もちもち)

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